大阪・道頓堀川「ホームレス」襲撃事件―“弱者いじめ”の連鎖を断つ

大阪・道頓堀川「ホームレス」襲撃事件―“弱者いじめ”の連鎖を断つ

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784811806419
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

大阪・戎橋で起こった”ホームレス”襲撃事件。主犯とされた元いじめられっ子で障害をもつゼロは,なぜ”ホームレス”を嫌悪し,生命を奪ったのか? 弱者が弱者を襲ういじめの連鎖。それを断ち切り,いじめ社会をのりこえていく若者たちをルポする。

プロローグ◎「ホームレス殺人」事件の審理開始/金髪ゼロの指名手配写真
i ……“事件”の原風景 
 被災地・神戸の金髪少年
 道頓堀の“橋の子”たち
 「人間」の街・釜ヶ崎
  路上に生きた命
ii……“弱者いじめ”の連鎖
 “いじめ連鎖”という地獄
 奪われた自尊感情
 拘置所から届いた手紙
 いじめる側の真意
 強者からの断罪
 いのちへの手紙
エピローグ◎ゼロを支える友情/敵のなかに味方をつくる

上野千鶴子さん推薦
 いじめ。セクハラ。幼児虐待。私たちの関心はどうしていつも被害者に向かうのだろう。ほんとうの「闇」は、加害者の方が抱えているというのに。
 95年大阪道頓堀川「ホームレス」殺人事件を追って、「死んでしまった人」「殺してしまった奴」の双方に心を寄せながら、弱い者が弱い者を攻撃するやりきれなさを、北村さんは現場に身を投じて解きほぐそうとする。加害書の青年“ゼロ”の闇に届きたい、と願う彼女がたどりついたのは、人を選別する社会、自尊の感情を根こそぎ奪うこの社会の「闇」だ。青年“ゼロ”は、あなたの隣にもいる。「渾身の一冊」は誇大広告ではない。ルポライターにとって十年に一冊、書けるかどうかの作品。『少女宣言』の北村年子が、そのはりつめた感性で、少年・少女の生と切り結んだ比類のない記録。

目次

1 “事件”の原風景(被災地・神戸の金髪少年;道頓堀の“橋の子”たち;「人間」の街・釜ケ崎;路上に生きた命)
2 “弱者いじめ”の連鎖(“いじめ連鎖”という地獄;奪われた自尊感情;拘置所から届いた手紙;いじめる側の真意;強者からの断罪;いのちへの謝罪)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

corin

1
読もう読もうと思い続けて約2年。やっと読了。しかも3時間で← 加害者の青年の背景にも迫っていてとても良かった。釜ヶ崎に行く前にもう一度読もう( ´ー`)2015/01/05

レオン

0
著者は、あくまで第三者の立場で書いているはずなのに 途中から加害者の権利ばかり主張している気がした。 確かに、著者が言うように、社会の「ホームレス」に対する認識は問題だと思うし、 警察や裁判官の加害者への対応は不当な事も多かったと思う。 だが、あくまで、加害者は加害者であり、 犯罪者という事を作者は忘れてはいないのか疑問に思った。 途中出てきた加害者が書いた詩には 正直、今風な言葉でいうと「オサレ」な詩をかきたかっただけな気がして 本当に反省しているのかと不快感を感じました。 2011/01/11

カイド

0
とにかく、一度読んでみてほしい。2003/04/27

ちゃびたん

0
★★☆☆☆2021/12/07

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