出版社内容情報
学ぶこととは? 働くこととは? 生きる基礎を問いかけられて学生たちは議論し、考え、その思索を書きつけ交換し、ふたたび考える。受験勉強をくぐりぬけてきた若者たちが、はじめて学ぶことと出会い、大学を〈自分づくり〉の仕事場にしていった授業の記録。
内容説明
揺れつづける大学の一般教養を舞台に、受験勉強をくぐりぬけた若者たちが、「学びとはなにか」「働くとはなにか」を問いあう授業をとおして、はじめて「学び」と出会う。若者と教師との交信。
目次
1 「学び」について
2 「知」について
3 「労働」について
4 「時間」について
5 「書くこと」について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨野
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図書館でたまたまみつけたがなかなか良書。古代ギリシャの「学問=暇」観から始まり、それに疑問を唱えるような形で労働と学問の結びつきを語る。体系的な本ではないので、知識目的で読むことはおすすめできない。ただ、その裏側でマルクス的なもの、フーコー的なものがうごめいている感触がある。人間の疎外が労働だけでなく教育の場にも及んでいるという見方から、疎外の意味がつかめたりしたのはよかった。「ゆとり教育」もこの発想に基づいていたのだろうが、いかに理想と乖離していたかがわかる。その原因を考えてみるのも良いだろう。2013/07/25
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