出版社内容情報
高校生の男子五人に四人、女子の四人に一人が見ているAV。歪んだ男の視点による性表現は、受け手にマニュアルとして刷り込まれ、性を貧しくする。AVファンを自称する著者が、四年にわたるAV業界の現場取材から、ほんとうのエロスとはなにかをするどく問う。
目次
1章 つくられたセックス・ファンタジー―若者たちの性文化
2章 AVはこうして製作される―AV業界って
3章 エクスタシーの追求者たち―エロスとは?
4章 セックスは人格と切りはなせるか―ポルノ論争
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
orange21
1
もはや二十年もまえの出来事を綴った本。今とはそれなりに状況が違う。制作側もそうだし受け手もそうだ。フェラチオや顔射に対する圧倒的な拒否感は今では(自分は女性ではないから正確にはわからないけど)見られないものに思える。本書で繰り返し取り上げられるAVでセックスを覚えた男が実際には存在しないプレイを交際相手にしてしまうような問題は、女性側も同じようにそれを受容することで、メディア・セックス幻想がある部分幻想でなく現実になったということか。2012/07/25
ヤスコ
0
随分前に書かれた本なので、現状を知りたかった。2012/10/31