出版社内容情報
計算・文字・英語の膨大なプリント。しかし、公文式プリントの徹底検討の結果は? 七〇年代からの日本の学校のテスト競争を勝ちぬくための反復プリント訓練によって大流行した公文。しかし、学校がテスト体制から転換するいま、公文教育はどうなる?
プロローグ・公文式でつくられる人間像◎平井雷太
◎毎日、何十枚ものプリントを幼児にやらせるのが親の愛情?
◎公文式“優秀児”には人間の固有の能力が育つのか◎競争を学習動機にした“公文病”に子どもが蝕まれる
第I章-公文式“プリント狂”時代
孤立した母親を早期教育へ走らせるもの◎北村年子
◎幼児教室は母親の育児ストレス解消の場だった◎胎児から英語放送を、生後三ヶ月から漢字カードで勉強を◎幼児のときから“落ちこぼれ”や高校受験を心配して◎どんな母親が“早期教育ママ”になるのか◎夫婦関係がうまくいかない妻は、三歳児を早期教育にかりたてる◎“一流でない夫”への不満が早期教育から虐待へ◎「いい子」のまま成長した母親が子どもを虐待する◎母親としての「私」はなんのために働き、なにを愛するのか
序列と競争につらぬかれた公文式教育観◎平井雷太
◎小二で微積分の計算ができるのはすごいと納得させて◎子どもにも指導者にも序列をつけて競わせる◎一日、三~四時間も子どもはプリント漬けになっていく◎◎親の努力しだいで“二歳で方程式が解ける”とけしかける◎“自学自習”を目的とした公文であったのに…◎「子どもに採点はできなbr>◎数詞を順に唱える方法では正しく数がつかめない◎モノの量、位取りや〇の意味がつかめない◎「たす1」は「つぎの数」を唱えることでたし算か◎一150題の「掛け算問題」に理論的構造がないのはなぜか◎計算の意味や構造がわかればむやみなプリントのくりかえしは不要◎公文式で「計算がはやくできる」ことから失われるものはないか
第III章-営利主義がつくりあげた「優秀児」
公文式教育研究の改革と再生をねがって◎清水誓子
◎指導者の立場から「公文」のあり方を問う◎学力不振が騒がれた七〇年代、公文は革新的に思えた◎良心的な指導者も「悪い公文」を支えている◎「すなお」で「夫が無能力」であることが理想の女性指導者像とは!?◎一教室四百人の生徒獲得を奨励するが、それでも経営はきびしい◎公文に子どもを通わせている若いお母さんがたへ
エピローグ・公文式からセルフ・ラーニングへ◎平井雷太
◎疑問を詩に書いて、子どもの実際を見ようと公文を辞めた◎採点はしない、教えない、質問に口頭で答えないやり方で◎どうすれば子どもが自発的に学ぶかのセルフ・ラーニングへ◎やりおえる目安時間を入れ、裏に解答を書いたプリントをつくる◎子どもに採点をさ
目次
プロローグ 公文式でつくられる人間像
第1章 公文式“プリント狂”時代
第2章 公文式プリントの徹底検討
第3章 営利主義がつくりあげた「優秀児」
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