出版社内容情報
繁栄と自然破壊、飽食とゴミ、自然の生態系がくずれるなかで、日本の野生動物の変貌は人間社会のぶきみな未来像を予告する。中卒後、独学でカメラ術を究め、自然界の報道カメラマンとなった著者がゴミ列島日本の取材とこれまでの自分史とを語り、衝撃の写真50葉を添える。
目次
1 生きる戦略を自然界から学ぶ
2 「けもの道」から「鷲と鷹」へ
3 フクロウとカラスの子育て
4 野生動物から見た人間のゴミ事情
5 動物たちの死、その循環
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kri
6
読メのレビューで知った動物写真家、宮崎学さん。図書館で見かけて迷わず借りた。ネイチャー=癒し、動物=可愛らしい…に終わらない、社会派?写真家である。前半は鳥や獣に夢中になリ中卒で森にドロップアウトした若き日々が語られる。人間の教師よりフクロウや鷲・鷹に導かれただけに、人間社会の矛盾を突く眼が鋭い。もはや生物界の一員であることを忘れ去っている我々だが、ゴミに振りかけられた殺虫剤でガンを患ったタヌキの真っ直ぐな瞳にも無関心でいられるのだろうか。2016/06/03
hyoshiok
2
写真家の宮崎学の子供の頃の話から写真家になる頃の話が面白い。動物の死も興味深く読んだ。図書館本。2018/06/06
はにゅ
1
宮崎さんの動物写真は視点が好きなのです。動物が死んで骨になって土に還る一連を撮ったり。ゴミ列島とはなんだろ?2006/10/29
獣狼ZAKI
1
熊、クマタカ、トビ、フクロウ…そして獣と環境、死についてなど読めば読むほどに考えさせられる一冊。 この著作者はフクロウの写真集でかなり有名な方だ。その証拠につい最近、2010年10月に写真集が再販されているからかなりオススメ。2010/10/20
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