感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひじき
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先日亡くなった勝手に我が師の著者を偲んで。鶴見さんは、ハーバード大卒の哲学者で反戦活動家で民衆芸能研究家で生活者でもあった。教授を辞めて主夫に転じて周囲を驚かせた。本書は1970~80年代(おそらく主夫時代)にさまざまな雑誌に書いた随筆を集めたもの。流儀とは哲学の言い替えだろう。教育も学問もわい談も、自分の言葉で捉えなおすことが大切なのだということが伝わる。一番響いたのは「よい教師は、自分の背なかで勝負するんですね」。自分にはみえにくい「すき」に人間味が感じられる先生が一生の思い出に残ると言う。確かに。2015/08/01
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