内容説明
本書は、議論の対象は対象関係論からユング派まで幅広く、ラカンについての理解もはるかに深いものであり、近年のカルチュラル・スタディーズにおけるフェミニズム分析を読解するための格好の参考書ともなっている。フェミニズムと精神分析についてのアンソロジーなどは数多く出ているが、これだけの集大成は見られず、まさに刊行が待たれた一冊であると言えよう。自由闊達な諸議論は、性とセクシュアリティを政治性の次元からも倫理的な次元からも徹底的に問い直しており、フェミニズムだけでなく、精神分析の側から見ても、たいへん示唆に富んだ内容となっている。
目次
異性愛
異性愛主義
一次的去勢
イデオロギー
イメージ
イリガライ,リュス
ウィメンズ・セラピー・センター
映画理論
エクリチュール・フェミニン
エディプス・コンプレックス〔ほか〕
著者等紹介
ライト,エリザベス[ライト,エリザベス][Wright,Elizabeth]
ケンブリッジ、ガートン・カレッジ特別研究員。研究テーマは精神分析理論による文学研究。2000年6月死去。1998年出版の“Psychoanalytic Criticism:A Reappraisal”により英国学術賞受賞。分析訓練を積み教育分析も修了していた。フロイト派分析・調査センターのメンバーでもあった
岡崎宏樹[オカザキヒロキ]
京都学園大学人間文化学部専任講師。専攻は理論社会学
樫村愛子[カシムラアイコ]
愛知大学文学部社会学科助教授。専攻は社会学・精神分析
中野昌宏[ナカノマサヒロ]
大分大学経済学部助教授。専攻は社会思想史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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