内容説明
「EU共通海運政策と競争法」に対する本書の接近は2つの視点から構築されている。1つは「海運同盟」を中心とした国際定期船海運からの接近である。もう一つの視点はこのような国際定期船海運に対するEC競争法からの接近である。もう一つの問題は欧州同盟(FEFC)の共通内陸運賃設定問題である。以上のような視点が本書の大きな流れである。
目次
共通運輸政策樹立の経緯と共通海運政策
定期船海運の特質と伝統的な海運同盟の歴史
海運自由の原則と新国際海運秩序
共通海運政策樹立の背景とEC委員会のモザイク的対応
第1次共通海運政策および第2次共通海運政策の展開
ローマ条約の競争規定と海運への適用経緯
海運にローマ条約第85条および第86条を適用する細則(理事会規則第4056/86解説)
海運同盟の弱体化と船社の対応
海運のコンソーシアムとEC競争法
海運のコンソーシアムに対する一括適用除外草案(1994年3月1日)〔ほか〕