内容説明
本書は、国際会計の分野で最も重視されている外貨換算会計を取り上げて検討したものである。本書では、外貨建取引の記録および連結財務諸表(または、本支店合併財務諸表)の作成を目的としての換算を前提として論じており、その他の目的での換算は、対象としていない。本書は、いうなれば、財務報告目的での外貨換算会計を取り扱ったものである。この増補改訂版では、我国の改訂「外貨建取引等会計処理基準」(1995年5月)やFASB公開草案「デリバティブ及び類似金融商品とヘッジ活動に関する会計」(1996年6月)などについて検討し、外貨換算基準の国際的動向を取り入れて初版の第10章を大幅に書き改め第11章「要約と国際的展望」とした。また、第10章として高率インフレ経済下の外貨換算を新たに加えた。
目次
第1部 米国における外貨換算会計の発展(ARB第43号(1953年)までの外貨換算会計
貨幣・非貨幣法の提唱とその公式の承認
FASB基準書第8号(1975年)までの外貨換算会計
FASB基準書第8号の改訂と第52号(1981年)の公表)
第2部 外貨換算会計理論の展開(外貨換算の目的および概念;外貨建取引の会計処理;外貨表示財務諸表の換算;先物為替予約の会計処理;基準書第8号および第52号の制定による経済的影響;高率インフレ経済下にある在外事業体の財務諸表の換算;要約と国際的展望)
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