内容説明
ベビーブームの終焉とともに西欧先進諸国で浮上してきた人口“減少”問題。それは明日のわが国の課題でもある。国家・文明衰退への不安から、時として感情的な議論を呼びがちなこの問題を、文明史、人口史の広がりの中で明快に跡づける。西欧が危機感を募らせる、内なる衰退要因の本質とは―。
目次
第1章 人口減少の性質
第2章 人口と国際政治、1870‐1945年
第3章 人口と内政、1870‐1945年
第4章 人口動態と人口政策、1945‐1964年
第5章 出生力と人口増加、1965‐1984年
第6章 政策の意味と反応、1965‐1984年
第7章 結論
付録(付録A・合計特殊出生率;付録B・人口増加推進のための方策に関するヨーロッパ経済共同体決議(1984)
付録C・国連国際人口会議(1984)におけるアメリカ合衆国政府声明序論/政策目的/人口、発展および経済政策/健康と人道的関心/開発への鍵としての技術
付録D・ルーマニア共産党の人口政策に関する決議(1984)
付録E ハイデルベルク宣言(1982))