内容説明
ニャンともめずらしいお猫歌舞伎へ、本日はトクベツのご招待。まずおめにかけまするは、サクラ吹雪の舞う義経千本桜、ヨシツネセンボンザクラァ~。さぁ、ドーゾ前のお座席でごらんください。
目次
三人のお客さま
『義経千本桜』の背景
序幕 堀川御所の場
2幕 渡海屋・大物浦の場
3幕 下市村・椎の木の場
4幕 鮓屋の場
5幕 道行初音の旅
6幕 川連法眼館の場
著者等紹介
沼野正子[ヌマノマサコ]
東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒業後、フリーのイラストレーターとして絵本やエッセイ、漫画など多方面で活躍。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ぶんこ
59
歌舞伎好きで、一番安い席で観劇してますが、意外に知らない部分もあって面白かったです。 提灯が猫の顔になっているのも可愛い。 歌舞伎の舞は実際に劇場で観るのが一番。 3,000円で生音、豪華な衣装での踊りを堪能できます。 2015/12/20
鯖
12
猫のみなさんが半分漫画の形式も取り入れつつ、歌舞伎のあらすじを説明してくれるシリーズ。しかし本の形でさくっと読むと、「義経千本桜」は起承転結に割と無理があるというか、ぶつ切りというか…、義経が主人公だから、判官贔屓でどうにかして幸せにしたるという願望が優先されるせいか、話の筋にだいぶ無理があるのだなと思った。2015/09/05
しげ
8
ニャンともめずらしいお猫歌舞伎の一同が、義経千本桜を演じます。段組みごとに関係図や解説などもあってわかりやすいです。けれん味あふれる力強い挿絵が、歌舞伎の雰囲気を感じさせます。ただ、せりふつきの挿絵と活字が同じページの中に混じっているので、ちょっと読みにくい感じもしました…。2012/11/12
はぴた(半分お休み中)
7
読友さんの感想を見て初めて知ったシリーズ。時代背景・人間関係・物語のあらすじを語るのは・・・お猫歌舞伎の支配人、猫田にゃんぼく。子供向けの本と侮るなかれ。通しではなかなか見るチャンスがない義経千本桜を一気に読むことができるので、よーくわかる。演じるのは猫役者。静御前を演じる当代一の女形は「ばんどうミミカ」、義経は「かたおかニャザエモン」。ネーミングがいちいちウケます。2015/11/27
mikimikimini
1
猫たちを役者に見立てて歌舞伎のあらすじを説明しています。有名なセリフなどを織り交ぜながら全編と背景知識を紹介してくれてます。画面いっぱいに描かれる力強い挿絵もインパクトがあります。あまりに簡潔なので、物語展開がわかりづらいところもありましたが、どんな作品かを知るきっかけには良い本でした。2015/03/13