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内容説明
得体のしれない空間に迷いこんだ不安、恐怖、焦り、絶望―だれか助けて―人気作家が腕によりをかけた、怖くて愉しいホラー小説の傑作をセレクトしました。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。外谷さん愛好家。1982年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。1985年『魔界行』三部作がベストセラーとなる。以後『吸血鬼ハンター“D”』等のヒットシリーズを生み出すなど、伝奇、SF、ホラー、ファンタジーほか幅広いジャンルで活躍
恒川光太郎[ツネカワコウタロウ]
1973年、東京都生まれ。2005年「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。2014年『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞
乙一[オツイチ]
1978年、福岡県生まれ。1996年『夏と花火と私の死体』でジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2003年『GOTH リストカット事件』で本格ミステリ大賞受賞
朝宮運河[アサミヤウンガ]
1977年北海道生まれ。得意分野であるホラーや怪談・幻想小説を中心に、本の情報誌「ダ・ヴィンチ」や、雑誌「怪と幽」、朝日新聞のブックサイト「好書好日」などに書評・ブックガイドを執筆。小説家へのインタビューも多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イオちゃん
25
10代向けのホラー傑作集。共通のテーマは、不思議な空間から出られないこと。「雨の町」降りしきる雨の中、一度出たら戻れない?最後の方の流れがわかりにくかった。「神家没落」誰かに引き継ぐまで、出られない家。既読だが、面白い。「SEVEN ROOMS」女子高生の姉と10才の弟が攫われ監禁。似たような部屋が連なる意味は。先が気になって読んだが、最後の姉の想いが辛い。2025/03/04
one_shot
25
菊池秀行「雨の町」/恒川光太郎「神家没落」/乙一「Seven Rooms」の三作品。うち「神家〜」のみ再読。ダイニングテーブルにこの本を置いて寝たら、翌朝妻から、物を食べるところにこんなもの置かないでと強く抗議されたほどの禍々しさが表紙絵からも滲み出ています。このシリーズはホラー傑作コレクションと銘打たれて、どれもなかなかなメンツがドヤ顔で揃い踏み。本棚に並べたい面構えです。 2025/02/09
くまちゃん
14
菊池秀行、恒川幸太郎、乙一。ホラー短編集。どれも「ここから出してぇ~」なホラーで面白かったです2025/02/22
toshi
10
アンソロジー。 最初の作品はタイトルとは違う世界。 菊地秀行「雨の町」 木内昇のような世界観の物語かと思っていたら、途中から設定が怪しくなっていって、最後は何だこれ・・・。 恒川光太郎「神家没落」 強いて言えば三崎亜紀のような世界観の作品。 いつもの恒川光太郎と言ったところ。 乙一「SEVEN ROOMS」 収録作の中では一番良かった。 恐怖と姉弟愛が上手く描かれていた。2025/02/24
イカまりこ
6
全部よかった~。ずっと雨が降り続く町、移動する家、殺人のカウントダウンされた部屋、閉じ込められた空間から脱出できるのか緊迫感がすごい。どれもSFっぽいあり得ない場所ではあるんだけど、何かのきっかけで踏み越えて入ってしまいそうな雰囲気がとても好み。言ってみれば全部最後は出られた。でも無事なのかと言われると決してそうじゃない。自分の責任に後悔し、心はずっとそこに囚われてる気分。私は長女なので姉弟のお話にぐっときた。くだらないケンカばっかりでもお姉ちゃんってこういうとこあるんだぞってうちの弟に言いたい。2025/04/01