内容説明
この本にでてくる歩は小学校二年生。将棋の「歩」とおなじようにゆっくりまえにしかすすめません。「のろちび」「のろちび」とよばれていつもからかわれています。将棋の「歩」があいてのじんちに入ると「と」になるように歩はあるできごとをきっかけにへんしんします。将棋がすきな人、将棋をはじめようという人、まいにちがたのしい人、まいにちがつまらない人、じぶんをかえたいとおもっている人、いろんな人によんでほしい本です。
著者等紹介
川北亮司[カワキタリョウジ]
1947年東京都に生まれる。早稲田大学卒業。日本児童文学者協会元理事代表、現評議員。大学在学中『はらがへったらじゃんけんぽん』(絵・山崎英介、講談社)で第4回日本児童文学者協会新人賞受賞。『へんしん!スグナクマン』(絵・藤本四郎、草炎社、第30回青少年読書感想文コンクール課題図書)他、作品多数。将棋ペンクラブ会員、「将棋ペンクラブ大賞」最終選考委員
藤本四郎[フジモトシロウ]
1942年福岡県に生まれる。高校卒業後、大阪のCM・PR映画会社で背景画を描く。東京の虫プロダクションでは美術を担当。「まんが日本昔ばなし」の演出・キャラクターデザインを手掛ける。その後、フリーのイラストレーターとして活動。児童書のさし絵、紙芝居、絵本の分野で、また、風景画家として活躍中。第30回高橋五山奨励賞(幼児教育紙芝居)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sugar
3
将棋と子供のお話かと思ったら、学校でのいじめのお話。大川くんからあゆむくんは「のろちび」と呼ばれたり、鬼ごっこの時に蹴られたり、結構ひどい事をするので読んでいて辛かった。あゆむくんはのろちびと呼ばれたくないから、お家でトレーニングする、自分で考えて行動してる強いなぁと思った。最後は将棋でギャフンといわせて終わってほしかったなぁ。あとがきが良かったです!2025/01/29
黄色いソナタ
0
いじめ描写がまあまあリアル。将棋を嗜むうちの子にどうかと思ったけど、うーんとなってしまったから私だけ。2024/11/30
matumoty
0
いじめられっこの歩が、将棋の駒がひっくり返ると強くなるように、いじめっこを撃退したお話。小学校低学年向け。道徳的なんだけど、なんかいろいろ読んでて辛かった。大川くんて、やな奴だな…小2でこれは末恐ろしい。2024/10/23