出版社内容情報
時雨沢恵一[シグサワケイイチ]
著・文・その他
黒星紅白[クロボシコウハク]
イラスト
内容説明
砂と岩の砂漠の真ん中で、キノは空を見上げていた。晴れている。頭を下げて、石造りの口を開ける井戸を見た。涸れている。「だから言ったとおりだよ。最初からこれじゃあ旅なんて無理だよ。キノ。旅人に一番必要なのは、決断力だよ。それは新人でも、熟練の旅人でも同じ。違う?」「いいや、エルメス。それはきっと運だよ。旅人に一番必要なのは、最後まであがいた後に自分を助けてくれるもの。運さ」―ショートストーリー連作の形で綴られる、人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の物語。
著者等紹介
時雨沢恵一[シグサワケイイチ]
神奈川県出身。小説家。「第6回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)」へ応募し、のちに同作品『キノの旅 the Beautiful World(電撃文庫)』にてデビュー。著作多数。TVアニメの脚本なども手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。