内容説明
「キノはどうして旅を続けているの?」「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか?ものすごく汚い人間ではないか?なぜだかよく分からないけど、そう感じるときがあるんだ。でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ…。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」―ショートストーリー連作の形で綴られる、人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の物語。
著者等紹介
時雨沢恵一[シグサワケイイチ]
神奈川県出身。小説家。「第6回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)」へ応募し、のちに同作品『キノの旅 the Beautiful World(電撃文庫)』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こばゆみ
9
昔好きだった本が堅牢版で出ている!と思って職場の小学生用に購入して改めて読んでみたけれど、ちょっと小学生には理解が難しい表現が多い気がする… まぁ中には大人顔負けの読書量を誇る子もいるので、そんな子たちに薦めよう。2023/12/27
𝕄𝕚𝕫𝕦𝕜𝕚
1
文庫版を(どこまでかは覚えていませんが)読んでいたので懐かしかったです!! エルメスというしゃべるモトラド(二輪車🏍)に乗って旅をする旅人キノのお話。 いろんな国を見てまわるショートショートのような感じなのでサクッと読めるところも魅力です😊 最後のキノが旅に出た日のお話は何度読んでも複雑な気持ちになります。 久しぶりに読んで、あれ?描写がちょっと怖い…?と思いましたが、パースエイダー(銃)を使っていたらそうなるか…と考え直しました💥 自分が歳をとって血が出る描写などに弱くなっただけのようです💦2024/04/20
しろ
0
子どもの絵本を探すため、児童書コーナーへ立ち寄ったところ懐かしい本を発見。昔読んでいた文庫本と図書館版では、内容が何か違うのかな…?詳しい中身までは覚えていなかったため、「そうそう、こんな空気感だった」という懐かしさを味わいつつ、お話も楽しめました。2023/11/15