内容説明
かつて「花の町」といわれた限界集落に笑みをもたらした一人のろう女性の物語…。全日本ろうあ連盟創立70周年記念映画『咲む』。観る人すべてを笑顔にする感動作を完全ノベライズ!!
著者等紹介
早〓憲太郎[ハヤセケンタロウ]
奈良県出身。東京都五反田でろう児対象の国語専門学習塾「早〓道場」塾長。大塚ろう学校の早期教育相談指導員として映像教材を制作したことをきっかけに、ろう児のための映像教材・映画、ろう者をテーマとした映画等の制作に携わる
広鰭恵利子[ヒロハタエリコ]
北海道根室市生まれ。北星学園大学英文科卒業。作品に『遠い約束』(小峰書店・第16回北の児童文学賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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宝塚けんけん
1
今年3月に上映された映画を鑑賞したので、ぜひ原作を読みたいと考えていた。瑞月は就職活動して以来以後様々なバリアに突き当たるが、持ち前の明るさと行動力で道を切り開いて行く事が、清々しい。行動する中で、他の障害のある方との触れ合いの中で、瑞月が逞しく成長してうく様子は読者に勇気を与えてくれる。父と祖母との確執も正面からぶつかり挑む行動力は見事だ。旧優生保護法問題、世間での根強い偏見もきちんと描かれている。聴覚障害の問題点、一般の聴者は何を気をつけて聴覚障害者に接すれば良いかの解が含まれている良書だ。2023/08/20