内容説明
日本初のオリンピック選手、3度のオリンピック出場、マラソン世界記録を3度破る…。いまから100年以上前、まだマラソン競技が始まって間もない頃、日本には「いだてん(足の速い神)」にたとえられたランナーがいた。その名は金栗四三。この本は、伝説のマラソンランナー・金栗四三の功績を余すところなく紹介するものである。
目次
第1章 少年時代
第2章 マラソンとオリンピック
第3章 初マラソンで世界記録
第4章 決意の出陣
第5章 灼熱のストックホルム
第6章 マラソンに賭ける想い
第7章 箱根駅伝
著者等紹介
近藤隆夫[コンドウタカオ]
1967年生まれ、三重県松阪市出身。作家・スポーツジャーナリスト。プロスポーツから学校体育の現場まで、幅広く取材・執筆活動を展開、テレビ、ラジオのコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chimako
97
大河ドラマを受けて小学生向けの1冊。金栗四三の陸上競技者としての側面をオリンピックの歴史も重ねながら上手く描いている。3度オリンピックに出場するも思った走りは出来ず棄権2回、最高16位と言う結果。その後、後進の育成に力を発揮して、現在では正月の風物詩となった箱根駅伝の創設や女子選手がスポーツに取り組めるような環境作りなど功績は大きい。ドラマに出てくるエピソードも織り込まれていて今後の成り行きが楽しみだ。2019/01/17
ふじ
20
いだてんの予習。勘九郎の方。明治末期、オリンピックに日本人初出場したマラソン選手。その後計3回出場する傍ら、後進の指導とスポーツの振興に尽力する。箱根駅伝を立ち上げ、女子スポーツの普及にも貢献した。何より、昔の人の勤勉さに心打たれました。大河ではどう描かれるのか。2018/11/25
チロル
18
図書館本。現在放送中の大河ドラマ『いだてん』においての最初の主役、金栗四三。彼は、何事においても疑いもせず、努力を怠らず一生懸命ひとつの目標に対して進んでいく人。とても真っ直ぐで、心が綺麗な人だなという印象。箱根駅伝も、彼の頑張りがなければ存在しなかったなんて驚きでした。ドラマも見ていたので、その映像を思い起こして読んでいました。身体が弱い、弱い… と言われ続けた彼が、強くなっていく物語。でも、それを良い意味で見破っていた??お兄さん、そっと陰ながら背中を押してくれている姿も素敵です(^^)2019/11/20
退院した雨巫女。
13
《私-図書館》最近いだてん総集編を観て、金栗さんの復習をしたくて、読む。お兄さん素敵な人でしたね。2021/09/05
あお
4
なんて波瀾万丈!冷水被るエピソードや、途中日射病で倒れて今もゴールしていないこと、そして昔は足袋で走っていたんだなぁ。知らないことばかりでした。読書感想文の課題図書で読みました。2019/05/26