内容説明
１９７８年６月２５日は歴史的な一日だった。サンフランシスコにはじめてレインボーフラッグがひるがえったのだ。その日以来、色あざやかなレインボーフラッグは、世界じゅうのセクシュアルマイノリティ数百万人の希望とほこりを表すシンボルとなった。レインボーフラッグの歴史をさかのぼる本書は、子どもたちに勇気と感動を与えるにちがいない。レインボーフラッグは、ゲイの人権活動家ハーヴェイ・ミルクとデザイナーのギルバート・ベイカーによって、セクシュアルマイノリティのほこりのシンボルとして生まれ、現在では全世界に広まって、その役割を果たしている。本書は、愛と平等、希望とほこりをえがく、驚きの実話である。
著者等紹介
サンダース，ロブ［サンダース，ロブ］
アメリカのミズーリ州で生まれる。フロリダ州で小学校の教師をしながら、子どもむけの本を多数執筆している
サレルノ，スティーブン［サレルノ，スティーブン］
ニューヨーク市に拠点を置くイラストレーター。国内外の数百におよぶ会社、新聞社、雑誌社、出版社などにイラストを提供している。子どもむけの本の執筆や絵本のイラストも手がける
日高庸晴［ヒダカヤスハル］
宝塚大学看護学部教授。京都大学大学院医学研究科修了、博士号取得。文部科学省や法務省の人権啓発事業の一環で、セクシュアルマイノリティ理解推進・啓発事業に従事している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
35
あなたはセクシャルマイノリティのみんなに希望を与えなければならないのです。世界はもっとよくなる、あしたはもっといい日になるという希望を… ■ドラマチックな絵本を読みました。今ではセクシャルマイノリティの権利が憲法のもとに平等に扱われているアメリカですが、そうなるまでには長い長い闘いの歴史がありました。人種や性別（女性）差別解消もだけど、声を上げる人が居たからこそ世の中は良くなってきたんだよね。■平等。プライド。希望。愛。淡々と語られますが、強い信念と熱い闘いの物語でした (*･ᴗ･*)（2018年）（→続2020/03/23
なるみ（旧Narumi）
33
読友さんのレビューのおかげで読めました。レインボーフラッグの歴史もわかり、とても勉強になりました。2020/04/21
たまきら
32
ショーン・ペン主演の「ミルク」をはじめ、この人好きする笑顔を持つ政治家を題材とする作品は多数あります。なぜ彼がこれほどアメリカに影響を与えた人として紹介され続けるのか？レインボーフラッグの紹介にもなる素敵な絵本です。…ちなみに娘はドラァグクイーンのメイク映像が好きで、そこからレインボーフラッグを知りました。2020/04/09
RX78
23
ゲイであることを公表して選挙に立候補し、アメリカで初めて公職についた人ハーヴェイ・ミルク。レインボーフラッグを用い、更新した後、暗殺される。この話は知らなかった。みな差別と戦っている。考え方は色々なのだから、話し合うこと、相手の考えを受け入れることが大切。辞任して終わりじゃなく、この機会に差別についてもっとマスコミでも取り上げてほしい。2021/02/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
23
レインボーフラッグは知っていましたが、何故誕生したのかは全く知らず、ハーヴェイ・ミルクのお名前も存じませんでした。自分達の権利を勝ち取るための最初の１歩を踏み出すことは、大きな勇気です。今あることを当たり前に思わず、誰かが１歩の勇気を出してくれたからだと認識しなくてはなりませんね。 【SDGs10 人や国の不平等をなくそう（人権・差別）】【SDGs16 平和と公正をすべての人に（人権・差別）】2020/09/04
