内容説明
福島県相馬市には、子どもならだれでも参加できるオーケストラがあります。楽器も無料、レッスンも無料で、初心者も大歓迎。子どもが「やってみたい!」と思いさえすれば、だれでもオーケストラのメンバーになれるのです。世界的な大指揮者と共演したり、ドイツに演奏旅行をしたりと、わくわくするようなイベントもいっぱい!震災で大きな被害をうけた相馬市ですが、音楽がすてきな未来をはこんできてくれたのです。
目次
第1章 だれでも大歓迎のオーケストラ
第2章 日本にエル・システマがやってきた
第3章 世界を広げてくれたエル・システマ
第4章 百人の弦楽器教室
第5章 大きな家族のように
第6章 しあわせがどんどん生まれる音楽
第7章 ベートーベンとの出会い
第8章 『マンボ』とかさなる風景
第9章 オーケストラという乗りもの
著者等紹介
岩井光子[イワイミツコ]
1972年、群馬県前橋市生まれ。国際基督教大学卒業。地元の美術館・新聞社を経てフリーランスのライターになる。一般社団法人「Think the Earth」のニュースサイト「地球ニュース」の編集・執筆、果樹農家発行の小冊子「里見通信」の企画・編集や、ルミネの環境活動「choroko」の活動レポートなどに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あお
4
読書感想文の課題図書で読みました。エル・システマという団体を初めて知りました。相馬の子どもたちの言葉「相馬の復興はあと2、30年はかかると思います。それは私たちの人生そのものです。私たちは相馬の未来づくりに役立つ人間になれるようしっかり学び考えていきたい。」児童が大きな楽器を持っている写真が愛らしい。自分の楽器ではない、借りている楽器だからこそ、子どもも大事に使っている。楽譜通りに、きびしいだけではつらくなってしまう。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」聞いてみたくなりました。2018/05/15
さくらぱぱ
3
福島、東日本大震災で被災した地域の、子供達によるオーケストラ発足のお話。立ち上げた方々がすごいのと、ドイツ公演まで頑張った子供達に感動。 2019/11/04
あんころもち
0
子どもなら、誰でもオーケストラのメンバーになれる!しかも楽器もレッスンも無料!そんな夢のような音楽教育システム「エル・システマ」東日本大震災で大きな被害を受けた福島県相馬市にも「エル・システマ」がやってきた。世界的な指揮者との共演や、ドイツでの演奏の経験を経て、子どもたちはひと回りもふた回りも大きく成長していく。「演奏の経験はかならず子どもたちの生きる力の助けとなる」という信念を持って、活動をサポートする大人達の姿に涙。それに答えるかのようにひたむきに音楽と向き合う子どもたちの姿にまた涙です。2025/06/02
たしゆれあ
0
東日本大震災で被害を受けた福島県相馬市。子どもたちにとっての復興に音楽が必要という話が持ち上がり、ベネズエラのエル・システマを取り入れることになった。エル・システマとは子どもたちに楽器を無料で渡し、クラッシックを教えて青少年オーケストラを作ること。 大人たちの協力のおかげで相馬にも取り入れることになり、子どもたちは元気になり、自信をつけ、夢を持つ様になる。 世界的音楽家の方々との共演もしていく2024/10/29
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