内容説明
パラグアイの貧しいまち、カテウラ。うるさくて、鼻をつくにおいがする、ゴミ処理場のあるこのまちから、びっくりするようなことがおこるとは、思いもよらないことでした。ゴミの山には、美しい音楽が埋もれていたのです。
著者等紹介
フッド,スーザン[フッド,スーザン] [Hood,Susan]
ニューヨークに生まれ、コネティカット州で育つ。スカラスティック社のブッククラブに勤務したのち、編集の仕事をへて28歳ではじめての本を出版。現在もコネティカット州にくらす
コンポート,サリー・ワーン[コンポート,サリーワーン] [Comport,Sally Wern]
15歳で家具の新聞広告の絵を担当したのが最初の仕事。以降幅広い分野で活躍し、多くの絵本や小説の挿絵をてがける。メリーランド州に家族とくらす
中家多惠子[ナカイエタエコ]
福島県生まれ。神田外語学院卒業。商社に勤務したのち通信教育で翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
63
表紙のバイオリンの絵を見て、「まさかほんとにこんなバイオリンが?」と思ってしまうのだが、あとがきや最終ページの写真を見ると、本当に、こんなバイオリンなのだと驚かされる。スラムの子どもたちをトラブルから守りたいという大人たちの思い。貧しくても自分の楽器を持ち、演奏したいという子どもたちの思い。こうしたいという強い思いがあれば、叶わないことはない。そう信じていいのだと思った。2017/06/18
モリー
61
「音楽によって、他者とのつながりを深めることができる。言葉を介さなくとも、たがいに理解しあえる。」ーファビオ・チャベス♪ 私は楽譜も読めず、音楽を奏でるのは口笛が精一杯です。この絵本は、そんな私に音楽の力、演奏の素晴らしさを教えてくれました。音楽の力が、子供たちの未来と社会を変えた実話です。米国の人類学者、マーガレット・ミードの言葉が巻末に紹介されています。「少数の思慮深い、献身的な市民が、世界を変えられるということを決して疑ってはならない。まさにこれらの人たちによって、これまで社会が変わってきたのだ。」2020/04/18
chiaki
41
『絵本で世界を学ぼう!』、パラグアイ代表。首都アスンシオンの主要埋め立てゴミ処理場と化したスラム街カテウラに住むアーダ。「何かを持ち運べるのであれば、働き手になれる」とアーダが言うように、子どもも稼ぎ手としてゴミ処理場での過酷な分別作業を行う。この貧しいカテウラの街で、音楽家でもあり環境技術者のチャベスは、子どもたちに音楽を教えることに。とは言え、楽器はすべてゴミ処理場からの廃材を使用したリサイクル楽器。音楽は過酷な労働を強いられる子どもたちの拠り所でもあり一筋の光。映像と合わせて読み聞かせに使用したい。2021/03/11
ごへいもち
31
すばらしい指導者。読友さんご紹介2017/06/06
リコリス
30
「絵本で世界を学ぼう」を読んで。「音楽によって他者とのつながりを深めることができる。言葉を介さなくとも互いに理解しあえる」パラグアイのスラム地区カテウラに環境技術者として派遣されたチャベスはそこで暮らす子供たちがトラブルに巻き込まれないよう音楽教室を開いた。話題になったリサイクル・オーケストラの絵本。音楽って素晴らしい♡メタリカとのツアー映像もみたい。2021/02/07
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