著者等紹介
小田島雄志[オダシマユウシ]
1930年、旧満州生まれ。シェイクスピア学者、演劇評論家。東京大学文学部英文学科卒業、同大学院修士課程修了。現在、東京大学名誉教授、東京芸術劇場名誉館長。『シェイクスピア全集』により、芸術選奨文部大臣賞受賞。演劇の翻訳と評論により、紫綬褒章受章。2002年、文化功労者に選出される。2011年、読売演劇大賞芸術栄誉賞受賞
里中満智子[サトナカマチコ]
1948年大阪市生まれ。マンガ家。1964年『ピアの肖像』で第一回講談社新人漫画賞を受賞し、デビュー。その後、『あした輝く』(のちに松竹映画化)、『姫がいく!』で講談社出版文化賞受賞。『狩人の星座』で講談社漫画賞受賞。公益社団法人日本漫画家協会常務理事、一般社団法人マンガジャパン代表、大阪芸術大学教授など兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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You
2
今度芝居を見に行くので予習。絶対挫折すると思ったから、小説仕立ての児童書だけど…。小田島訳だからいいよね。ごく簡単なあらすじや、演劇系漫画や小説でしか作品内容を知らなかった時は、なんとなくマクベスとマクベス夫人は負のツインソウルなのだと思ってきたけど、これを読んだら単純に共謀と罪悪で固く結び付いた血塗れの絆の二人に思えてしまった。けど、一般書で読む、脚本で読む、原文で読む、とまた、それぞれ描かれるものや受け取るものが違うのだろうな。このあたりはもう一度『深読みシェイクスピア』を読み直したい。2020/10/09
ささ
1
▪️シェイクスピア名作劇場のマクベス(斉藤洋作)を読み終えたので、小田島先生版のマクベスを。里中先生の絵も美しい。魔女に会わなければとは思うけれど、何かきっかけがあれば謀反へと転がっていく夫婦でもある。『新しい栄誉は新しい衣服と同じだ、着なれるまでなかなか身につかぬものだ』2024/11/22
宇佐木あい
0
この本では、とても弱気な性格であるマクベスが、王座に就いてからどんどん権力を振りかざす暴君として書かれていた。はじめに斎藤洋さんのマクベスを読んだので、マクベスをはじめとする登場人物のイメージががらりと変わった。シェイクスピアの作品は読み手や書き手によって様々に解釈できることが魅力だと思う。 2018/11/05