声の出ないぼくとマリさんの一週間

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声の出ないぼくとマリさんの一週間

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784811321349
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

ママのアメリカ出張中、ぼくはママのおさななじみの「マリさん」と一週間をすごすことになった。初めて出会ったマリさんは、不思議な人だった。オンナ?オトコ…?

著者等紹介

松本聰美[マツモトサトミ]
兵庫県に生まれ京都に育つ。日本児童文学者協会会員。「ばやし」同人

渡邊智子[ワタナベサトコ]
京都市出身。京都精華大学で洋画と版画を学び、1989年よりフリーイラストレーターとなる。幻冬舎PONTOON装画コンペティションVol.9大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

101
失語症になってしまった少年が、母の出張中母の親友マリさんに預けられる。派手な化粧のマリさんにはヒゲ剃りあとが…。喋れないこともママゆずりの完璧主義も、シンのすべてを大きく包み込むマリさんの優しさが素晴らしい。自分を肯定してくれる人との出会いがシンの固まってしまった心を解きほぐしていく。子どもは褒められて喜ばれて自分の存在価値を見つけていくものだ。2016/09/29

chimako

67
初めて会ったとき、ぼくは気づいた。マリさんって男?……豪快にして繊細、働き者のマリさんと暮らした一週間。マリさんは誉めてくれた。「料理のセンスがあるんじゃない?」と。お隣のきららさんも感心してくれた。「地図をかく才能あるね。」って。いつもいつも聞こえていた嫌な声がだんだん聞こえなくなってきた。マリさんは教えてくれた。嫌な言葉は聞こえなかったことにする。嫌なことは無かったことにする。辛いことはたくさんあるけど、シンがマリさんに焼きそばを作るシーンは何気ない幸せにあふれている。ああ、そういうことだなと。2015/06/05

はつばあば

58
子供にも、また弱った時の私達にも、何気ない一言がトラウマになったり救いになったりもする。表紙の紫陽花のように人にも色々な色がある。そんな色々な色を受け入れてこそ綺麗に咲き誇ることができるのじゃない?。。他人と暮らす一週間は子供にとって大変な冒険だ。マリさんと一緒に歩くことへの抵抗も、彼女の言葉の暖かさにいつしか平気となる。「あなたがいるからがんばれる」その言葉の偉大さ。私も、手のかかる母と主人がいるから頑張れる!(^_-)-☆2016/06/16

ぶんこ

50
母親が一週間の海外出張となり、父を亡くしているシンちゃんは母の幼馴染みのマリさんに預けられる。マリさんは朝は銭湯の掃除、夜はスナックで働く女装の人。顔が長く、パッカパッカと歩く馬に似た人だが、とても優しい。親友の心ない言葉にうちのまされ、声が出なくなっていたシンちゃんですが、マリさんや借金取りから逃げまわっているきららさんから、お料理や地図作成を褒められて自信を取り戻していきます。子供にとって褒められる事が大切だと実感させてくれる物語。2020/11/13

こばまり

48
マリさんのようなマリさんになりたいと思った次第。装丁の話で恐縮だが見返紙がうっとりするような黄色で、いつまでも触っていたいと思う手触り。2016/06/11

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