ひかりのたね―「あの時代」を生きた少女の日記

ひかりのたね―「あの時代」を生きた少女の日記

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  • サイズ A5判/ページ数 182p/高さ 22X15cm
  • 商品コード 9784811301389
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

“あなたは、わたしの「はずかしい日記」を読んでくださいますか?”あの戦争の時代、聖戦を信じ、勤労奉仕のなかで書き読けた十四歳の少女の多感な日記には、彼女が8月6日広島で原爆に被爆するまでの日々が克明に描かれています。現在、平和の語り部として「光の種」をまきつづける筆者の痛恨の記録。

目次

この本を読んでくださるみなさんへ―日記の筆者天野文子さんからのメッセージ
第1章 勝ちぬく日まで(三月の日記)
第2章 さようなら、わたしの家(四月の日記)
第3章 未来は現在よりもっと苦しいのか(五月の日記)
第4章 もう友だちはいらない(六月の日記)
第5章 わたしのかわいい妹よ、弟よ(七月の日記)
第6章 八月六日午前八時十五分、工場にて(八月の日記)
「ひかりのたね」を編んで―天野文子さんのこと
追憶―原爆の日によせて
旅の足跡―反核平和を祈って

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

26
再読。2014年568冊め。「わだつみのこえ」等を読んでも常々思うのだが、この時代の学生はみんな書くことに慣れているのか、文章力が高い。そして置かれている状況のためだろう、物事を考察したり、内省しようとする姿勢が見られる。2014/08/25

扉のこちら側

14
初読。昭和20年3月2日から、原爆が投下された8月6日までの広島の少女の日記。大本営発表を信じる勤労学徒としての生活の中にも、友達とくっついたり離れたりの14歳の少女らしい記述が出てくるのがより切ない。終戦後にアンネの日記を読んだ著者は、同年代のアンネが日記の中で反戦を訴えていたことを知り、自らのこの日記を恥じたという。しかし現代の私たちには、国の偉い人ではない、市民がどのような想いであの戦時下を生きたのかを教えてくれる、良書である。2008/04/01

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