内容説明
銀座の名建築「中銀カプセルタワービル」の魅力あふれる写真をふんだんに掲載。狭小空間を活用する住人たちへの取材を通して、建築としての価値を再確認・再発信するビジュアルファンブック。
目次
第1章 狭小空間に詰まった夢―中銀カプセルタワービル(中銀カプセルタワービル写真集;イントロダクション 黒川紀章的「家出のすすめ」)
第2章 中銀カプセルタワービルの今(カプセル住人インタビュー;中銀カプセルタワー応援団座談会;中銀カプセル滞在記;カプセルについて知るためのブックガイド)
第3章 中銀カプセルタワービルのこれから(リノベーション事例集;カプセルに住むには―不動産業・メイツホームさんインタビュー;カプセルのこれからを考えるためのQ&A)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビイーン
29
中銀カプセルタワービルは黒川紀章氏の代表作。SRC造 地下1階、地上13階および14階、戸数140戸、延べ面積3091.23㎡。竣工から50年近く経った今でもデザインは超刺激的。私はこの時代のヒューチャーデザインは大好きだ。雨漏り、給湯や空調設備が使用不可、旧耐震、アスベストなどなど、劣化による不具合が多いが住人の方は満足そうに見える。当初の黒川氏の構想では個々のカプセルはシャフトから取り外され交換されるはずだった。もしも機会があればカプセル交換計画に私もチャレンジしてみたい。2018/08/25
MOKIZAN
25
ちょっと知られた(賃貸)ビルでした。1972年竣工とのことですから、水回り、空調いう及ばず老朽化で解体、建て替えが決まったそうです。外観にたがわず個室性能は相応に良く、括り付け家具類は当時の近未来モデルルームを具現しているようでした。ただ、都心とはいえ、窓が開かないのは内装にも、居住空間としてもきつかったのでは。私が勤め人になった頃の”東京ってこんなのもあってすごいな”が、また一つ記憶だけの物となります。2016/11/19
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
24
銀座にある黒川紀章デザインのマンション、カプセルタワー。そこに暮らしている方々の部屋の中や暮らし方など。四畳あまりの部屋で雨漏りがひどく、お湯も出ない。水も赤さび色だという。でも立地がいいので500万円くらいで買える。きゃーっ。欲しくなったらどうしょう!いや、欲しくないっ2017/06/21
ごへいもち
20
読友さんご紹介本。面白かったです2020/02/17
ミズカ
9
つい最近たまたまこの建物の存在を知って、更にはこの本が品薄のようだということを知り(そもそもその時にこの本が出てることを知ったわけですが)、購入。 実際に住んでいる方々の部屋の様子やインタビュー、リノベーションの実例(使ってないとここまで荒れるんだ・・・ということも分かる)、建物への愛がこもったQ&Aなど、この建物のことが知りたい・借りたい・買えるなら買いたいといったニーズに応えるであろう一冊。月に数回過ごす息抜き空間、みたいな使い方に憧れる。とりあえず、憧れる。 2020/01/02