感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やなぎ
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『聖書と契約 契約の民と非契約の民』 最高裁長官を務めた法律家でもあり、無教会派のキリスト教徒でもある筆者(1907-2007)が、「契約」について思いをめぐらせる本。圧倒的な知性に触れて、読了後ドキドキした。 膨大な知識をもち、それらを自分のなかで体系づけて把握し、伝えたい主題と、伝えたい相手に合わせて、過不足なく配置する。職人芸、という感。 柔らかく、毅然とした言葉遣いも素晴らしい。 日本には「契約」を嫌う風潮があるという話は、川島武宜『日本人の法意識』とも繋がる論点。 2021/05/18
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