内容説明
優生保護法、売買春問題、看護制度改革、「未亡人」問題と母子福祉…敗戦からGHQによる占領期、女性たちの未来を方向づける数多くの法案が審議された。福田昌子は、1947年、憲法が公布されて初の総選挙で、医師から国会議員になった。「医学的に視ても女性の頭脳は男性のそれに比して、能力的に然しも劣るものではない。それ故に我々は恐れてはならない」女性の権利の拡張を希求してやまなかった一女性議員、政治活動10年の記録である。
目次
序章 参政権を獲得して
第1章 優生保護法―中絶の合法化と優生思想
第2章 性病予防法・売春防止法―性の国家管理をめぐって
第3章 看護制度改革(1)―その理想と現実
第4章 看護制度改革(2)―金子光とオルト
第5章 「未亡人」問題と母子福祉
終章 国会に別れを告げて
著者等紹介
佐藤瑞枝[サトウミズエ]
1957年大分県生まれ。九州大学文学部史学科卒業。2015年から戦後の女性記録継承プロジェクト(福岡女性史研究会)を主宰。会誌『福岡 女たちの戦後』発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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