目次
第1章 女性編集者不当解雇事件―日本最初のセクハラ福岡裁判
第2章 財務省高級官僚セクハラ事件―福田事務次官と女性記者たち
第3章 女性ジャーナリストの性暴力被害告白―伊藤詩織さんの世界的活動
第4章 子どもに対する性的虐待―密室における完全支配の快楽
第5章 ドメスティック・バイオレンス―家庭内での無意識の支配と管理
第6章 紛争下における性奴隷の実態―イラクで性奴隷にされたナディアさんの告白
著者等紹介
櫛田眞澄[クシダマスミ]
東京学芸大学学芸学部卒業、同大学教育学専攻科修了、早稲田大学教育学部教育学研究科博士課程単位取得。教育学博士。東京都公立学校三校の教諭を経て、岡山大学教育学部専任講師、茨城大学教育学部教授、白鴎大学教育学部教授、東京純心大学非常勤講師、などを歴任。現在執筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
9
セクシュアルハラスメントやDVなどの性暴力に関する現代的な動向についてフェミニズムの観点から考察した著書。セクシュアルハラスメントについては、更迭された福田財務省事務次官の一連の言動を契機として、再び議論が湧き上がることになったという。戦時性暴力に関する事例紹介もあったが、文面だけでも加害者の異常といえる残虐性と被害者の激しい痛みを想像できてしまい、少し気持ち悪くなった。性暴力加害を個人の問題に還元するだけでは不十分であり、家父長制規範が浸透した社会の問題だという意見は、その通りだと思った。2023/12/07
Yoshiko
0
新しい知見がなく、参考にならなかった。この数年の動きのまとめとして参照するのに使えるかもしれない。2021/04/21