内容説明
海女漁のいま。高齢者がほとんどの海女漁―。後継者は…海の資源アワビやサザエは…。志摩・鳥羽の海女への更なる探訪と、波路遙かにふるさとをあとにした海女たちへの聴き書き―28年の思いをこめて(伊勢志摩散歩13篇も収録)
目次
第1章 海女をたずねて志摩から鳥羽へ(片田の磯で一本引き―志摩市志摩町片田;二人仲良く布施田の海で―志摩市志摩町布施田;八〇まではいっしょに船人やりたい―志摩市志摩町布施田;母を偲び、姉妹を想う―志摩市志摩町和具 ほか)
第2章 波路遙かなり―伊藤諸島新島へ、式根島へ(新島へ―かつての海女に会う冬の旅;深緑の式根島へ―石鏡生まれの人に会う)
第3章 伊勢志摩ふるさと散歩(平和を願う穴うがつ時―世木神社 伊勢市吹上;立神立石浦の記念碑―志摩市阿児町;プロの誇り―志摩市歴史民俗資料館 志摩市磯部町;戦わぬ貴さを伝える―伊勢市二見町 ほか)
著者等紹介
川口祐二[カワグチユウジ]
1932年三重県生まれ。1970年代初め、漁村から合成洗剤をなくすことを提唱。そのさきがけとなって実践運動を展開。1988年11月、岩波新書別冊『私の昭和史』に採られた「渚の五十五年」が反響を呼ぶ。日本の漁村を歩き、特に女性の戦前、戦中の暮らしを記録する仕事を続けている。同時に沿岸漁場の環境問題を中心に数多くのルポやエッセイを執筆。現在、三重大学「海女研究会」に所属、三重大学社会連携研究センター特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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