目次
第1章 ゲストが輝き続けるために
第2章 たとえ一人暮らしでも、自分の家がいい
第3章 スウェーデンの認知症政策
第4章 昔、ルンドの精神病院に認知症の人がいた
第5章 中央スコーネ医療区の認知症ガイドラインをひも解く
第6章 沈黙のケア、もはや家族の助けなしにはやっていけない
第7章 いのちが終わる時
著者等紹介
藤原瑠美[フジワラルミ]
福祉勉強会ホスピタリティ☆プラネット主宰。国際医療福祉大学大学院博士課程・医療福祉ジャーナリズム分野在学中。1947年東京生まれ。1968年清泉女子大学英文別科卒業後、銀座和光入社。宣伝企画部副部長、婦人用品部部長等を務めたのち、2000年の大晦日に退社。在職中1990年より2000年10月まで認知症の母の在宅介護を経験して、自宅で、看取る。2005年よりスウェーデン、エスロブ市の高齢者ケアの現場で定点観測を続けて今に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Akira Kumoi
3
著者である藤原さんを教授に迎えたカレッジに参加させていただくことになったので予習のために読んでみました。スウェーデンの介護医療現場のことはロクに知らない私でしたが、読み進めるうちにその考え方の根底にあるものは見えてきたような気がします。教科書として読むこともできる興味深い本でした。何度か繰り返し読むことになりそうです。2016/03/01
びん
1
スウェーデンの高福祉社会はもう限界で新たなサービスを打つのは難しいんだろうな、と勝手に思い込んでいた。そうじゃなく、スウェーデンの人々がその中で更に良い方向に進むために努力していることがよくわかった。また、スウェーデンの人々は家庭内介護をあまりしないのだろうし、しないことに罪悪感をあまり感じずに済むんだろうという予断も打ち砕かれた。嬉しい想定外。話は変わるが、p274-275にちらっと出てくる復活祭のお菓子が気になってしょうがない。2018/02/13
カランコエ
1
仕事の課題図書 認知症専門の訪問介護と一般的な訪問介護は利用者の認知症進行度が異なる。業務自体も内容を分けて効率化することで質の高いケアが可能になる。工夫と仕組みづくり。 これからの認知症患者の激増にどう取り組んだら良いかのひとつの考え方として勉強になりました。2016/05/19
okatake
0
著者の高齢者ケアに続く「スウェーデン」ものの第二弾。社会・コミューンで認知症者を最後までみていく。最後まで自らの決定で生きていける社会の暖かさがうらやましい。早々と医療モデルから生活モデルへと転換できた社会の様子が見られる。日本も同じには行かないだろうが、なかなか進んでいかない生活モデルへの変更を目指していきたい。高齢者医療福祉政策の3原則をまず根付かせることが大切である。2014/07/05
pandamajp
0
認知症の問題は、そろそろ他人毎でなくなってきた今日このごろ、知り合いにも認知症か?!という方がいて、考えさせられました。 生活をなるべく変えないようにサポートする「継続性の尊重」、 過剰な世話を避け、残された能力を引き出す「残存能力、潜在能力の活用」 自分の人生のあり方は高齢者自身が決め、それを尊重する「自己決定の尊重」という 「高齢者ケアの三原則」には感銘をうけました。 何もできない人と考えて、禁止!禁止!に走りがちですが、そうではなくて、その人を最後まで尊重して行くがは大切なんだと思いました。2013/09/12