内容説明
1929年、治安維治法改悪に反対を唱えて、右翼テロの犠牲になった民衆の政治家・山本宣治。そのわずか40年の生涯で特筆すべきは政治家・労働運動家としての業績だけではない。生物学者、産児制限運動の理論家・実践運動家であった。山宣の家庭人としての飾らぬ日常を掘り起こし、彼を育てたビッグマザー・多年の魅力にも迫る。
目次
第1章 両親の生い立ちと結婚
第2章 少年時代の「旅」
第3章 日記と手紙に見る宣治のカナダ
第4章 生物学と政治との関わり
第5章 産児制限運動
第6章 政治の只中へ
第7章 山宣暗殺とその衝撃
第8章 母多年
著者等紹介
大林道子[オオバヤシミチコ]
女性問題研究者、専攻:社会学・女性学(特に出産・産児調節分野)。1959年、東京女子大学文学部社会科学科卒。出版社勤務。カリフォルニア州立大学サクラメント校修士課程修了(社会学)。論文「戦後日本の家族計画普及過程に関する研究」により、社会科学博士(お茶の水女子大学)。この間、東京女子大学・青山学院女子短期大学などで非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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