内容説明
教育は権利である―権利であることの最大の意義はその平等な享受にある。日本の社会教育の権利論にはジェンダー平等の視点だけでなく、権利の平等をめぐる視点が欠落している。本書は国際比較とその文脈に立って権利論を考える。
目次
第1部 社会教育・生涯学習政策の問題点―ジェンダーの視点から(教育基本法「改正」と社会教育;国際人権文書からみた問題点)
第2部 日本国憲法第26条と社会教育法―「ひとしく」の規範的意味(基本的人権としての社会教育―日本国憲法関連条項の制定過程から;日本国憲法第89条と社会教育への公金支出―アメリカ合衆国州憲法及びGHQ、日本政府の解釈の検討から;私たちはどこまで来たのか―国際文書にみる「教育における平等」とその実現への道)
特論 英文社会教育法からの問い―社会教育法研究の一方法
資料
著者等紹介
中藤洋子[ナカトウヨウコ]
1952年生まれ。1979年東京大学大学院教育学研究科修士課程修了(社会教育学専攻)。1980年代以降、東京農工大学などで非常勤講師を勤めるかたわら、東京都内や近郊の公民館などで女性問題学習の講師・助言者。1993年より福岡県立大学教員(社会教育論、生涯教育論、女性学などを担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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