内容説明
海と空が群青色に溶けあうところ、伊勢志摩。歴史古く、豊かな自然に息づく暮らしや文化をどう守ってゆくか。文明論的視点から発信する掌篇エッセイ71篇。
目次
1 漁村おちこち(漁場争いが漁村の歴史―ボラ番小屋の古文書;三重の英傑―瑞賢のふるさと ほか)
2 歴史、そして暮らし(深夜の神事、オコゼが主役―古和浦;御利益多く信仰集める―二見の姫宮さん ほか)
3 ふるさと文学散歩(『南船北馬』の道―下津浦から内瀬へ;剣峠はうたの道―新緑の山なみ ほか)
4 自然の贈りもの(ハマジンチョウの咲く島―獅子島;ハマボウの水辺―伊勢路川河口 ほか)
著者等紹介
川口祐二[カワグチユウジ]
1932年、三重県に生まれる。70年代初め、いち早く、漁村から合成洗剤をなくすことを提唱。そのさきがけとなって実践運動を展開。日本の漁村を歩き、特に女性の戦前、戦中の暮らしを記録する仕事を続けている。同時に沿岸漁場の環境問題を中心にエッセイを執筆。現在、NHKふるさと通信員、海の博物館(鳥羽市)評議員。1983年度三重県文化奨励賞(文学部門)受賞。1994年度「三重県の漁業地域における合成洗剤対策について」により三上賞受賞。2001年7月、(財)田尻宗昭記念基金より第10回田尻賞を受賞。2002年2月、(財)三銀ふるさと文化財団より「三銀ふるさと三重文化賞」を人文部門で受賞。2008年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰(保全活動部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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