出版社内容情報
20世紀初頭、世界最大の母系社会といわれる西スマトラのミンナカバウに生まれ、インドネシア初の女性ジャーナリストとして、女性の進歩と地位向上のために全力で闘ったロハナ。長年にわたる著者の現地調査から、彼女の活動を通して、母系社会の実相に迫る。
内容説明
母系社会とは、本当に、女性にとって理想的な社会なのだろうか?20世紀初頭、世界最大の母系社会といわれる西スマトラのミナンカバウに生まれ、インドネシア初の女性ジャーナリストとして、女性の進歩と地位向上のために全力で闘ったロハナ。長年にわたる現地調査から、彼女の活動を通して、母系社会の実相に迫る。
目次
序章 母系社会の研究
第1章 伝統的なミナンカバウ社会―その1 ミナンカバウ世界と母系的慣習法体制
第2章 伝統的なミナンカバウ社会―その2 ミナンカバウにおけるジェンダー関係
第3章 外圧によるミナンカバウ伝統社会の変容
第4章 ミナンカバウにおける多様な運動と思想の台頭―ロハナ・クドゥスを生んだ文化的土壌
第5章 ロハナ・クドゥスの生誕村―コト・ガダンの特異性
第6章 ロハナ・クドゥスの生涯とその活動―ロハナは何に抵抗し運動を起こしたのか?
第7章 ロハナ・クドゥスの功績と限界
第8章 むすび
著者等紹介
前田俊子[マエダトシコ]
1938年、名古屋市に生まれる。1961年、津田塾大学学芸学部英文学科卒業。1981年、南山大学大学院文学研究科(文化人類学専攻)修士課程修了。名古屋明徳短期大学教授をへて、2003~06年3月まで星城大学教授、06年4月より同大学非常勤講師。専攻は文化人類学、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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