内容説明
本書は、戦後の日本の歴史上における転換点や、隠れたエピソードなどを、教育史の文献から選び出し、検討する。戦後の教育の歴史を、社会的動向と交差させたうえで、男女共学論や、教育システムとカリキュラムの問題、男女平等とセクソロジー教育との関係、「性」と人権などについて論じる。さらに現在では、「社会的な性」と「生物学的な性」というように、二元論的に認識されている「性」の問題を、トータルに一元論として、考える。そして、男女平等教育の実質的な推進のために、今後の方略を提案する。
目次
序章 日本の男女平等の現状とその特徴
第1章 二つの男女共学論
第2章 教育システムの視点
第3章 カリキュラムの視点
第4章 男女平等教育とセクソロジー教育
終章 結論と今後の課題
著者等紹介
櫛田真澄[クシダマスミ]
1937年生まれ。東京学芸大学卒業、同大学専攻科修了。昭和30年代後半より約25年間、東京都の公立中学校において男女共学の家庭科を実践的に研究。岡山大学教育学部講師を経て、現在、茨城大学教育学部教授。教育学博士
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