内容説明
本書は一九九九(平成一一)年度に開催された味の素食の文化フォーラムの発表と討論をもとに、新たに原稿を書き下ろしたものである。
目次
“自明なるもの”を問い返すこと
第1部 食とジェンダーの諸相―人類学・民俗学の視点から(狩猟採集社会における食とジェンダー―性的分業と食物規制を中心に;「悪い魚」と「真の魚」―台湾ヤミの魚食における食物規制;韓国の食事の場にみられる老若・男女の空間分離;近代村落社会における調理担当者)
第2部 食の現在―ジェンダーの軛を解く(嗜好に生理的性差はあるか;「男と料理」を女の側からみると;メディアのなかの「食とジェンダー」―テレビコマーシャルを中心に;食べもの・女性・身体―拒食・過食からみえてくる女と食のぬきさしならない関係)
総括 食にあらわれるジェンダー―変わりゆく構造とそのゆくえ
著者等紹介
竹井恵美子[タケイエミコ]
1955年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(農学)。現在、大阪学院短期大学助教授。専門領域は民族植物学。共著に「生活文化を学ぶ人のために」「琉球弧の農耕文化」、共編著に「女性学年報第20号」などがある
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