感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryosuke Tanaka
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対談本の御多分にもれずそこかしこで藁人形が立ち上がりハラハラしながら読める。特にp68でついに話が完全にすれ違うシーンは涙なしには読めない。結局群淘汰の誤謬とか相関と因果みたいな話が微妙に共有しきれないまま終わってる感もあるが、生物学的性差研究についての(批判的な)政治的な視点を踏まえた上でそのような研究の意義付けをするという方向性は上手く行っていて良い。後半の講義録は玉石混交で、出典不明だし専門外のこと喋ってる先生もおりかなり怪しげ。20年前の本でもあり役立つ知識増えたかというと微妙。2015/05/08