目次
1 執筆分野の拡大(社会評論への道程;「御歌会始」批判;負へるふるごと―晶子と大逆事件;寛の手紙―晶子の渡欧;芸者参列への擁護―大正天皇即位式)
2 周辺の人びと(心に上る影―石川啄木と晶子;一二の柩―平出修と晶子;直観的“汎労働主義”―加藤一夫と晶子;反戦を貫いた「弟子」との交流―尾崎咢堂と晶子)
3 昭和期の晶子(満蒙旅行―晶子における転回の契機;魂の寄港地としての『冬柏』―結社機関誌の役割と運命;「満州事変」―高揚した晶子の表現活動;自由の女神は泣いている―戦争と晶子の短歌;国華日の制定―晶子と桜)
4 思想の枯涸したる自覚なし