感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魔魔男爵
6
政治学とは支配学と同義。男性が女性を支配している現状を文芸作品をテキストにして読み解くよくあるフェミニズム書だが、メジャー過ぎる本は敢えて避け、ややマイナーな作品を解読しているのが、この本の売りであろう。イプセン、ショウ、ウルフは出てこず、ブロンテはシャーロットの『ヴィレット』を読みたくなるように見事に書評しています。ボーヴォワールはロレンスをマシな方と評価していたが、この本読めば、ロレンスはフェミニストの敵だとはっきり理解出来ます。確かに、マ○コにしか興味のない屑の強姦者のヘンリー・ミラーや、殺人より同2017/09/24