出版社内容情報
上智大学の全学共通科目(一般教養科目)として1年間にわたり開講された講座のダイジェスト。スポーツの文化史、メディアとスポーツ、生涯スポーツ、女性とスポーツ、アスリート(競技者)の世界、スポーツ産業など、現代スポーツの種々の側面について、分かりやすく解説。
Ⅰ スポーツの文化史
1 文化としてのスポーツの発生
2 近代スポーツの思想
3 現代スポーツの思想
Ⅱ メディア・スポーツの現在
4 テレビの中のスポーツ
5 活字メディアとスポーツ―「スポーツ新聞」考―
Ⅲ 生涯スポーツの展開
6 レジャー社会とスポーツ
7 生涯学習社会のスポーツ
8 ストレス社会とスポーツ―その学びと指導―
Ⅳ 女性とスポーツ
9 スポーツとジェンダー
10 女性のライフスタイルとスポーツ
Ⅴ 競技者の世界
11 トップアスリートの世界―その光と影―
12 スポーツ競技者の心理
Ⅵ スポーツ産業のゆくえ
13 産業としてのフィットネス
14 Jリーグ構想とJリーガー
15 スポーツ用具の進化と新素材開発
現代社会においてスポーツは人々の生活に密着した文化としてさまざまな表情を見せるようになってきています。「文化としてのスポーツ」とは、一部の特権的な人々の所有物であったスポーツが、大衆の文化として広く深く人々の生活に浸透してゆくさまを表現しています。
本書では多面体としてのスポーツ文化をより包括的にとらえることをねらいとしました。体育・スポーツ関係の専門学部・学科の学生向けの専門的な内容ではなく、あくまで一般の学生に向けて、現在のスポーツをめぐる種々の現象を分かりやすく講義しているそのままを活字にしたものです。興味のあるテーマから自由に読み進めてみて下さい。