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内容説明
本書は、マスコミに興味を抱いている人、新聞やテレビに疑問を感じ、もっとその内部を覗いてみたいと思っている人、新聞社やテレビ局で働いてみたいと希望している若い人たち、すでにマスコミ界で仕事をしている新人たちのために、「記者クラブ」とは何か、が判ってもらえるように書いたものである。
目次
1 記者クラブの危機―報道革命が起きている?(田中康夫・長野県知事の「脱・記者クラブ」宣言;「脱・記者クラブ」宣言の波紋 ほか)
2 記者クラブの歴史―日本独自の制度・記者クラブ(どのようにして記者クラブは生まれたのか;記者クラブの歩んできた道 ほか)
3 記者クラブの犯罪―特権に支えられたペン集団(石原都知事の「クラブ改革」は白紙撤回;一市民が告発した「記者クラブ裁判」の結末 ほか)
4 記者クラブの未来―マスコミ報道は真実を伝えているか(新聞各社の「虚偽姿勢」と読者との距離;クラブ記者の本音と「オフレコ発言」問題 ほか)
著者等紹介
村上玄一[ムラカミゲンイチ]
1949(昭和24)年6月19日、宮崎生まれ。日大芸術学部文芸学科卒。新聞社、出版社などを経て、現在、日大芸術学部講師。「ジャーナリズム論」担当
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sanmainuki
3
記者クラブの起源や現状、問題点がよくまとまっていた。古い本だから現時点で改善されてることを願うが、記者クラブ所属のメディアの思い上がり、怠慢、省庁との癒着、税金の浪費などは呆れてしまった。 クロスオーナーシップやオウムサリン事件で当初犯人扱いされた人などから、メディアに対する不信感はあったが大分すっきりした。 そもそも正しい情報とは何だろう。新聞、テレビが全自動で教えてくれるわけないか。2019/02/17
みももの
1
日本の記者クラブの異常な保守主義と記者の取材力の低迷を痛烈に批判する一冊。記者クラブとはなぜ日本に出来たのか?から、記者クラブの問題点はどこにあるのかを素人にも解りやすく丁寧に書かれた良い本です。第2次大戦その以前から存在した記者クラブは大本営から受け取った情報をそのまま記事にして国民に流す、その保守的な役割を今なお続けているマスコミとそれに手を貸し税金を使い癒着する政府への批判が詰まっています。 この本一冊で明日からニュースの味方が変わります2016/12/23
まんまるまる亭
0
記者クラブに関する資料を読む必要があったので購入した。文章がかなり読みやすい。記者クラブが記者だけでなく官公庁にも利点があるシステムであることが分かった。意外だったのは、記者クラブそのものにも利点があったことか。ただ、それ以上に記者クラブがもたらした官公庁とマスコミの癒着、馴れ合いには目を覆いたくなる醜さがあったな。2019/03/09