内容説明
芸ごころ、恋ごころ。ぎをん芸妓の織りなす粋で、なんとのう、妖めかしい人間模様。大正・昭和・平成―祇園の売れっ子芸妓、最高格の大きいお姐さん、また置屋の女将として生きた、小まめ姐さん90年の一代記。
目次
1章 祇園に生まれて
2章 舞妓になって
3章 戦争が来て
4章 恋におちて
5章 そういうもんかいな
6章 お座敷は楽しおすえ
7章 祇園歳時記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツジ
4
エッセイみたいな感じ?祇園町の伝統。伝統も残すべきだとは思うけど、時代に合うようにするべきだと思う。 なかなかに興味深い話だった。2023/10/16
dokitom
0
独特の世界観・文化が継承されてきた街だったのだと驚きました。日本らしいけど、日本でないような・・だんだんなくなってゆくのでしょうね。残してほしい文化です。2011/06/07
しょーこ
0
小まめさんの語り口調が可愛らしくて全然艶かしくない。祇園やお茶屋、舞妓や芸妓、花街について間違った見解が氾濫してるよなぁ。2010/09/30
Rico
0
昔人に貸してなくしてしまったのを再購入して再読。叔母が喋っているのを聞いているよう。もっともっと話を聞いておけばよかったと思う。 「日にち薬」いう言葉がありますけど、人生の多くの問題は、時間が解決してくれるんや。逆にいえば、どんなに紛らそうとしたかて紛れへん、言葉も、他人のなぐさめも、通用せん難題いうのが、人生にはある。そんなときは、そのことにかかりきりにならずに、きょう自分がせんならんことを夢中ですることなんや。そうしているうちに、時期が来て、いつの間にか、それをわすれているんやね。2021/04/26