内容説明
逮捕されるまで繰り返し殺し続ける犯罪者たち。彼らを駆り立てた邪悪な幻想を暴く。
目次
野獣たちの本性
1 レディキラー
2 床下の殺人鬼
3 共同住宅の同居人
4 悪魔
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
35
逮捕されるまで殺し続けた犯罪者の人生を纏めたノンフィクション。筆者の余計な推測が無く、詳細でありながら簡潔で読みやすい。テッド・バンディ、ジョン・ゲイシー、デニス・ニルセンというお馴染みメンバーに加えて、名前だけではピンと来なかった「サムの息子」ディヴィッド・バーコウィッツの四人。こうありたいと望む自画像を描いて努力することは人が成長する上で正しい方法なのに、その自画像が歪んでいるせいで殺人鬼と化してしまう彼らも何か(神?)の被害者に思えてしまった。全員がそれなりに社会の一員として生きているのが恐ろしい。2019/10/23
たれっくま
0
バンディ、ゲイシー、ニルセン、バーコウィッツと、そっちの世界では著名な連続殺人者の生い立ちとその犯行を詳細に表した本。彼らの人生はどれも恐ろしく孤独で荒れ果てていた。彼らをモンスターと呼んで世間と切り離して罰するのは簡単だけど、理不尽な暴力に曝されて命を落とす人が少しでも減るように、そういった行動をするに至った理由をもっと掘り下げて考察しなければいけないと痛感した。 2011/08/26
ST
0
デニス・ニルセンの孤独感が凄まじかった。人と接することの快さを知って、手に入れて失っての繰り返し。2012/09/20