内容説明
1991年8月クーデター未遂事件から、93年10月のホワイトハウス騒乱までの間に起こった政治的陰謀と知られざるドラマの数々…。現役大統領が赤裸々に綴ったロシア政治の真実。
目次
第1章 正常な国
第2章 独立
第3章 ソビエトの崩壊
第4章 クーデター後
第5章 ロシアと世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
19
ソ連崩壊。崩壊まっただ中にいた重要人物の視点。体制の180度変換。党、軍、KGB。組織の機能停止。孤独感と共に、使命感も感じる。共和国、特にワレサ氏、ハベル氏への心の葛藤に、歴史の複雑さを垣間見る。興味深いのが、「北方領土」と「シベリア抑留」。前者は、”12の提案”。解決策がない、ことを示唆。後者は、史実を認めている点。一方で、ゴルバチョフ氏の変革牽引の失速と引退後の交渉。晩節に寂しさを感じる・・・。ノーベル平和賞受賞も変革失速の遠因か・・・。ゴルバチョフ氏の心情の振り返りは必須。さて、後半へ・・・。2013/02/23