内容説明
本書は米国科学アカデミー・医学学士院のもとにノーベル賞受賞者のボルチモア、テミンらを中心とするエイズ対策委員会を作り、エイズにどう対処するかを探った米国最高の権威書である。又、流行の状態、疫学的将来像、流行を阻止する方法(教育、静注薬物濫用者間の感染予防、公衆衛生的予防策等)、HIV感染者の医療、将来の研究ニーズ、国際的視点、国家対策…を具体的に検討し、結論と勧告を行っている。エイズは限られた経路でしか感染しないことがわかっきた。自分自身を感染から護る教育キャンペーンの必要性を説くとともに、病気の徹底した基礎・臨床研究、薬やワクチンの開発を急ぐ必要性を説く。
目次
1 AIDSとの闘い―要約と勧告
2 疾病の理解と流行の規模
3 AIDS流行の将来予測と対応できる米国の医療機関や施設
4 AIDS流行のひろがり方を変える可能性
5 HIV感染者の医療
6 将来の研究ニーズ
7 AIDSおよびHIV感染の国際的観点
日本におけるAIDS対策