著者等紹介
藤井啓司[フジイケイジ]
東京大学文学部助教授
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感想・レビュー
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幻燈
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ストーリーが紡がれるとき、テクストは意味を付与されストーリーに組み込まれる。だがボート・シュトラウスはストーリーを解体し意味を剥奪した。この作品が理解し難いのは“テクスト自体”が読者に訴えかけるからだろう。 『マルレーネの姉』では、マルレーネの姉がテクストを象徴していて、テクストがストーリーに組み込まれるのが表象されていると考えられる。 『脅威の理論』では、作者自身が(“テクスト自体”が表すことができるのは作者自身でしかないのだから)表されている。いわば「観念的『失われた時を求めて』」とでも言おうか。2015/11/21
のうみそしる
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他のわけわからん系の文学よりも、綿密に計算しているような気がする。彼女は何を試したのかなー。脅威の理論は、訳者の言うとおりとっつきやすかったが、それでもついていくのがやっとだった。特に主人公が論文を書く場面。フロイト読まんといかんなあ。2010/09/28