『新しいドイツの文学』シリーズ
こどもの物語

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  • サイズ A6判/ページ数 153p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784810202168
  • Cコード C0097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぞしま

12
ハントケの自身の子育て体験が色濃く反映された作品らしい。 固有名(人名/地名など)が剥奪されており、物語になかなか入り込みづらく、詩的散文のような書き方をしたのだろう、と想像する。悪く言えば、易しく平面的に淡々としておりある種の強さ(のようなもの)を伴わずに通り過ぎていってしまう。作中に潜む深みや詩情が見えてこなかったのは、一義的で偏屈な私の読み方、想像力の欠如、訳(の相性)の問題に尽きている気もする。作品と私の間にある距離が埋まらなかったと言うか。2020/08/16

ぶらり

5
静かに流れる親子の時間、淡々と大人本位に生活が刻まれ、親は必然的に親にならざるを得なくなり、子供は自然に着実に成長していく。長くもあり刹那でもあるこどもの時、民族や人種、歴史や汚名、欧州や戦禍、親子に付きまとう根源が二人に無言の絆をもたらしす。ハントケは、この無言の絆で結ばれてた親子を描く。美しいわけでも固いわけでもない刻印は、こどもの物語が終わって大人の時に、何かの拍子に壊れたり引き裂かれても、遠い過去を物語る遺物のように、ばらばらになっても繋ぎあわされて、壊れた傷口を晒しながら復元するのだろう…。2011/05/01

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0
図書館本。言語化できるより前に返却しなければならず…ぜったいまた読む!手元に置いておきたい。2022/11/18

naomi_chi

0
固有名を極力廃した語りによって個人の物語を普遍へと昇華。訳文がやや読みにくく感じた。2019/11/18

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