内容説明
賑やかだけど深まらないグループ学習。いつも同じ子ばかり盛り上がる授業。足りないのは思考交流の視点です。とっておきの授業スキル、教えます。
目次
第1部 教育が変わる(知識基盤社会への急転回;教育目標(学力観)の変化
統制的指導から自律性支援へ
学校教育ができること)
第2部 現実的な方法論(教育目標をアップデートする;学級集団づくりをアップデートする;教員のカウンセリング機能をアップデートする;児童生徒の自律性を育むカウンセリングの体系;自律教育カウンセリングの構造と方法)
第3部 変化に向かって進むためのヒント(変わることは難しい;変われない心理、進むためのヒント;学び続ける教員を目指して―教員組織を通した教員の発達)
著者等紹介
河村茂雄[カワムラシゲオ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教授。筑波大学大学院教育研究科修了。博士(心理学)。公立学校教諭・教育相談員を経験し、岩手大学助教授、都留文科大学大学院教授を経て現職。日本学級経営心理学会理事長。日本教育カウンセリング学会理事長。日本教育心理学会理事。日本カウンセリング学会理事。日本教育カウンセラー協会岩手県支部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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autumn_snow
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児童生徒の自律性を育むためにも、学び続ける教員を育成するためにも重要なことは、①良好な集団を形成する、②良質な相互作用の生起を促進する、③自らコンピテンシーを獲得させるの3点に共通しているのだと思った。自律性を育むことが放任することと同一として捉えられるという誤った認識がされているケースがあるが、適切なアセスメントやカウンセリングにより、支援していくことの大切さがよく分かった。2023/03/04
ぷりん
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構成スキルと展開スキルによる支援が大変分かりやすかった。 自律性を大事にと思いながら、きちんと学級の状態をアセスメントしないまま(いや、しているつもりで)協同学習の方法だけを取り入れていたように反省する。 また、ついつい個業に陥りがちだと自らを省みて思う。なによりもまず、自分自身の生き方や価値観を問い直す必要を感じた。2020/03/08
ジーフー
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Q-Uを開発した著者で心理学者。カウンセリングの視点からアクティブラーニングを成立させる条件と方法が述べられている。 これだけの少ないページ数で分かりやすく概略が書かれている。さらに詳しく知りたいなら巻末や文書中に紹介されている資料に当たるべき。2020/01/12