内容説明
この全書は「育てるカウンセリング」を基調としているが、本書では「治すカウンセリング」にウェイトを置く。なぜなら、「育てるカウンセリング」と「治すカウンセリング」には重なる部分があるからである。つまり、一人の教師がこの二つのカウンセリングになじんでいなければ動けない問題や状況があるからである。その「問題」や「状況」とはどんなものか。それが本書の各章節である。ところで、「治すカウンセリング」は「サイコセラピー(心理療法)」と同義ではない。前者は教師の守備範囲でもあるが、後者は心理療法家の守備範囲である。本書では心理療法を要する問題よりも、教師が直面しがちな問題行動や問題場面を取り上げることにした。
目次
第1章 問題行動への理解と対応
第2章 予防的援助的な学級づくり
第3章 問題行動への組織的対応
第4章 荒れる学校の立て直し
第5章 不登校
第6章 いじめ
第7章 おもな問題行動への対応
第8章 保護者との協力
第9章 対応力をつける事例研究会