内容説明
本書では、総合的学習のあり方を提案するだけでなく、総合的学習を中核にしたカリキュラムのあり方も問題にしようとした。他方、そうしたカリキュラムを実践していくための学校運営のあり方にも関心を寄せたいと考えた。この両者がうまくかみ合ってこそ総合的学習が導入され、定着していくのであろう。本書で取り上げたいくつかの学校の実践はまだまだ未完成なものであるが、それぞれの学校が努力して、研究体制・指導体制を整え、総合的学習を完結に移し変えている姿が読み取れる。共通している点は教育改革への情熱とエネルギーである。どの学校の総合的学習もその学校の理念を反映して「特色」がある。大いに参考になるもの、新しい世紀を前にして、一大変革期にある中学校の新しい出発への一助になるものである。
目次
第1部 「わが校の総合的な学習」構想の実現(ねらいと実現への道筋)
第2部 総合的な学習のカリキュラムにかかわる問題(総合的な学習のためのカリキュラム編成;総合的な学習のタイプ別実際例;総合的な学習の評価;時間割の作成)
第3部 総合的な学習の実施・体制づくりにかかわる問題(校内組織・指導体制づくり;学習環境づくりと教材開発;カリキュラム評価)