内容説明
ブラジルの密林を92日間で踏破。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーかり
14
長期熟成本を読了。ウォーの南米ガイアナ旅行記、と言うか探検記。川を渡ると言えばそれは浅瀬を捜して歩いて渡るのであり、時には藪の中を短剣で切り開きながら、いつ来るのか来ないのかも分からない船を待ち、蠅や蚤、蟻に始終悩まされながらの難航苦行。大瀑布カイエトゥールの滝は圧巻であったろう(但しここへ行くのが目的だった訳ではない。余程の旅好き、秘境好きだ)。もしかするとガイアナの密林は今もウォーの旅した1933年と大きくは変わっていないのかもしれない。2016/10/08
ぱに
0
イブリンウォーはイギリスでは有名作家らしい。1930年代の旅行記。昔のイギリス人は強い。川の水飲んでも平気だなんて、こう言っていいのか分からないけど、同じ先進国民として信じられない。時代の差か。カイエチュールの滝が当時から観光名所で笑う。しかもそこに行けば溺死か熱病で死ぬらしい。ハード。今はセスナ使えるから便利。参考になるんだかならないんだかな本。人々の生活はあんまり変わっていなさそうだけど、当時に比べると当然ながら蚊などの虫はだいぶマシになったよう。あまり劇的な出来事がない旅行記だけど、そこが良いなぁ。2017/09/22